水中や頻繁に流水に曝される用途では、KOBEMAG®の特長である安定した保護被膜層が形成されにくくなるため、亜鉛めっきに対するKOBEMAG®の優位性が発揮されず、早期に赤錆が発生する場合があります。
塗装につきましては、塗料との相性を事前にご確認いただくようお願いします。
銅(含む銅イオンの滴下)や鉛の直接接触の施工は避けてください。
金具や付属物は、ステンレス(SUS304)•アルミ製•亜鉛厚めっきの耐久処理や塗装品をご使用ください。
塩害地域や積雪状態でのご使用にあたっては、同種金属(アルミ製•亜鉛めっき製)を使用するか、防食(シーリング処理を含む)や絶縁処理を施したステンレス製をご使用ください。
避雷針等での腐食が懸念される所は、絶縁テープ処理またはアルミ線のご使用をお願いします。
防腐剤•防蟻剤を含む木材との長期直接接触はお避けください。
溶融亜鉛めっき鋼板は時間の経過とともに表面の光沢が低下する、いわゆる黒変現象が起こることが知られております。
KOBEMAG®も溶融亜鉛系合金めっき鋼板と同様に変色することがあります。
黒変現象とは、亜鉛表層の極く薄い酸化膜の存在によって黒く見える現象です。 溶融亜鉛めっき鋼板は製造直後でも亜鉛めっき表層にZnOを主体とする極く薄い酸化膜を形成していますが、これは時間の経過とともに変化成長していく性質をもっています。 弊社ではこれまでの経験から次のようなメカニズムで黒変する現象がおこると推定しています。
酸化膜が成長する
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酸化膜構造、厚みが変化する
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2 の状態変化によって光の吸収率が変化する
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表面が黒く見える
溶融亜鉛系合金めっき鋼板は亜鉛表層が極く薄い酸化膜(ZnO主体)に覆われていますが、素材製造条件、材料構成、環境などの条件によって酸化膜の変化成長の速度が変動し、黒変と認識されるまでに要する時間が変わります。
これは避けられない現象ですが、一般的に高温多湿条件下で促進されることが分かっています。
黒変現象は亜鉛めっき表層の酸化現象であるため、その部分の品質は黒く見える以外は正常品と同じです。
この現象はコイルや切板在庫中に進行しますので、できるだけ早い時期のご使用をお願いいたします。