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コラム(お役立ち情報) 一覧 | 木造住宅メーカーが直面する課題―解決策となる材料選びとは
更新日:2024年9月4日

木造住宅メーカーが直面する課題
―解決策となる材料選びとは

木造住宅メーカーは今、人口の変化、労働力の不足、厳しい環境基準といった、様々な課題を抱えています。これらを乗り越えるためには、各課題の原因や傾向を把握することが重要です。ここでは、現状の課題を説明するとともに、効果的な解決策を考えます。


木造住宅メーカーの現状とそれぞれの課題

木造住宅メーカーの大きな課題となっているのが、人口動態の変化と労働市場の緊張です。

新築住宅の需要が減少

近年、新築住宅の需要は減少の一途をたどっています。野村総合研究所は、2023年に『2023~2040年度の新設住宅着工戸数』を推計したデータを発表しました。その中で、2022年に86万戸だった新設住宅着工戸数は、2030年に74万戸、2040年に55万戸と、大幅な減少が予測されています。



建築業界の人手不足

労働力不足が続く日本の建設業界では、特に木造住宅の担い手である大工の人手不足が懸念されています。

2019年に国土交通省が開催した第47回「社会資本整備審議会住宅宅地分科会」でも、大工の減少が議題に上がりました。同会で国土交通省が作成した資料『大工就業者数の推移』によると、2000年から2020年までの20年間で就業者数が半減しています。また、60歳以上の割合が高く、他業種と比較して高齢化が顕著です。




引用:2018年に配布された国土交通省の資料「大工就業者数の推移」より)

住宅の新築や修繕を担う大工不足は今後の住宅供給に影響をおよぼす可能性があり、深刻な課題となっています。

法改正による手続きの煩雑化

木造住宅メーカーにとって、法改正は新たな課題をもたらす場合があります。法改正の中で特に注目されているのが、2025年に施行が予定されている「4号特例の廃止・縮小」です。

4号特例とは、一定の小規模な建築物について建築確認申請の簡易な手続きを認める制度です。4号特例の対象が廃止または縮小されると、これまで申請手続きが免除されていた建築物にも新たな書類提出の義務が課されるため、建築工期が長期化する可能性があります。

4号特例のより詳細な情報は、こちらをご覧ください。4号特例の具体的な内容と、木造住宅建築業界に与える影響について詳しく解説しています。


4号特例廃止・縮小で何が変わるの?
対応策についても詳しく解説
2024年3月29日

各課題への具体的な対応策

木造住宅業界はこのような課題に対し、新たな市場への参入と、デジタル変革による業務効率化に注目しています。これらの動きがどのように業界に関わるのか見ていきましょう。

中古物件市場への参入

新築住宅市場の成長鈍化に伴い、注目されているのが中古物件市場への参入です。

中古住宅やリノベーション市場は、持続可能な社会を支えるための資源として価値が高まっており、建設業界は新たなビジネスチャンスと顧客層の拡大を目指しています。

中古物件市場への参入は、単に新しい収益源を見つけるだけではなく、環境への影響を考慮したビジネスモデルの確立も意味しています。

既存住宅の造りを活かしながらエネルギー効率のよい住宅に改修することで、省エネルギー化と持続可能性の両立が可能です。また、リノベーションは地域社会の活性化や歴史的な家屋の保存にもつながり、企業の社会的な価値を創出します。

DXによる業務効率化

政府が推進するDX(デジタルトランスフォーメーション)政策をきっかけに、様々な企業でビジネスのデジタル化が進められるようになりました。この状況は、木造住宅業界においても例外ではありません。

例えば、デジタルツールの導入により、工程管理の効率化が図れます。具体的には、3Dモデリングソフトウエアを使用することで、事前に正確な設計を行い、現場の作業時間短縮やコスト削減などが可能です。

また、プロジェクト管理ツールを活用すれば、工事の進捗状況をリアルタイムで把握し、チーム間での情報共有を促進できます。これにより、工程の遅延リスクを低減し、効率的な意思決定が可能です。

さらに、木造住宅建築に特化したデジタル技術は、大工不足の対策にもなり得ます。CNC(コンピュータ数値制御)工作機械を導入することで、職人の技術に依存する部分を減らし、精度の高い部材を迅速に生産できます。

KOBEMAG®―木造住宅メーカーにおける新しい選択肢

様々な木造住宅メーカーの課題に対し、解決につながる新たな選択肢となるのが、高耐食めっき鋼板「KOBEMAG®」です。まずは、高耐食めっき鋼板の概要から解説します。

高い耐食性を実現している高耐食めっき鋼板

高耐食めっき鋼板は、アルミニウム・マグネシウム・亜鉛の三元系合金でめっきされた鋼板です。

合金めっき層は、塩害地域や工業地域などの厳しい環境下でも長期にわたって高い耐食性を維持できることから、建築材料をはじめ自動車産業や電設資材など、幅広い分野で利用されています。

この優れた耐食性は、亜鉛が持つ犠牲防食性によるものです。微細な損傷が生じても自己修復機能が働いて再形成され、長期的に基材を保護します。そのため、耐久性が要求される環境での使用に最適です。

耐食性・加工性・美観性に優れるKOBEMAG®

神戸製鋼所が提供しているめっき銅板「KOBEMAG®」は、耐食性・加工性・美観性に優れ、木造住宅メーカーが抱える様々な課題の解決策となり得る新素材です。

亜鉛を主成分として6%のアルミニウムと3%のマグネシウムを含んだ合金めっき層は、気候や科学的に条件が厳しい環境でも長期間、耐食性を維持します。切断した端面においても保護被膜が自動的に形成されるため、建築物の寿命を延ばすと同時に、施工の手間とコストを削減します。

また、KOBEMAG®は硬質で摺動性が高いのが特長です。曲げや深絞りなどのブレス加工の際に、めっき摩耗が抑えられ、製品の耐食性が維持されます。複雑な形状の金物製造にも適しており、木造建築の様々な接合金物に使用可能です。

KOBEMAG®の均一で美しい外観は無塗装でも使用でき、美観性を発揮します。木造建築においても屋根材や外壁、カーポートや物置などの鋼板が使用される箇所で意匠性が高く、長寿命な施工が可能です。

日本住宅・木材技術センター による性能認定

KOBEMAG®は、接合金物の防錆・防食性において、日本住宅・木材技術センターから性能認定を受けた製品です。また、建築基準法の規格を満たしている鋼板として、国土交通大臣の認定を取得しています。

木造住宅を長寿命化

KOBEMAG®で製造された接合金物を使用すれば、木造住宅の長寿命化につながります。

塩害に強い特性を持つKOBEMAG®は、沿岸地域においても接合金物や鋼板使用箇所を長持ちさせます。また、この特性は基礎金物としても優秀です。コンクリート中の耐食性は塩分含有量が最も大きな影響を与えることから、KOBEMAG®は接合金物や基礎金物として、塩害地域の建築物にも適しています。

木造住宅に高耐食めっき鋼板KOBEMAG®を活用

KOBEMAG®は、木造住宅建築における多くの課題に対し、解決策を提供します。耐食性、加工性、美観性を兼ね備えた高耐食めっき鋼板は、塩害地域を含む様々な環境で長期間の耐久性を発揮します。性能認定によって基準を満たし、書類申請手続きの時間短縮も可能です。

KOBEMAG®は、木造住宅の施工時間短縮や工数削減、長寿命化など、メーカーにとってもユーザーにとっても多くのメリットがあり、サステナビリティという社会的責任にも寄与します。

 

KOBEMAG®の詳細についてはお気軽にお問い合わせください。

 


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